2017年12月13日(水) どのコケがどの写真なのだろう?
 先日散歩の折に気まぐれに6点ほどのコケを採取した。いずれも樹幹に着生する蘚類だ。ふだんなら採取した順に袋には番号を付して月日や場所などを略記するのだが、この日はあいにく筆記用具を持っていなかった。帰宅して撮影したコケを見ると6点あった。各々のコケは離れた位置からのもの(上段)と接写したもの(下段)がすべてこの順に撮影されていた。
 観察記録には現地での生態写真と観察結果の写真をあわせて記録してきた。しかし、今回はそれが困難なことが判明した。(1)袋に番号が記されていないこと、(2)撮影はしたものの採取しなかったコケがあること、(3)撮影はせずに採取だけしたコケがあったことだ。
 標本のうち2点については接写画像との比較で、それがどの画像なのかすぐに判明した。(f, f')と(d, d')がそれで、他に似通ったコケの写真がないのですぐに分かった。ところが残り4点については、それらがはたしてどの写真のものなのか決めることはできなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(a')
(a')
(b')
(b')
(c')
(c')
(d')
(d')
(e')
(e')
(f')
(f')
 キノコでも特定の属に限定して連続して何種類か撮影したりすれば同じような問題が生じる。かつてTulostoma(ケシボウズタケ属)を調べていた時期には、しばしばよく似たケースに何度か遭遇して困惑したことがあった。アラげコベニタケ属でも同様の問題が生じやすい。
 そもそも紙袋に番号をふって、撮影時にもその番号を一緒に撮影しておけばよかったのだろうが、今となっては後の祭りだ。これらの観察をすべきかそれともやめるか。激しい歯痛の件も重なって、どうしようか決めかねている。


日( )
HOME