バリエーションルートで敗退:鶏鳴山の古廃道 | |||||||||||||
東京に行く連れ合を東武日光線明神駅まで車で送って、そのまま鶏鳴山(alt 961m)の登山口に向かった(a)。林道のゲートまでは自宅から6Kmほど。車の姿は一台だけだった(b)。その後ろ脇に軽自動車をとめて歩き出した。登山口までの案内は今にも消え入りそうな古い標識(c)。 一人だけなので多少無理しても大丈夫と思い、一般登山道から山頂を目指すのをやめて、バリエーションルートから登ることにした。バリエーションといっても、かつて存在していたが今は廃道になった踏み跡だ。初めに鳴山林道からの道に入った(d)。これが誤りの始まりだった。 古い道には標識もなく、途中に分岐がいくつもある。それらをたどると倒木群に行く手を阻まれたり(e)決壊していた。それらを乗り越えて先に進むと、やがて道は完全に消えた(f)。再び戻っては別の分岐を進むことを繰り返したが、結局どのルートも山頂へは続いていなかった。 最高到達点は標高644mで(g, h)、山頂までは標高差でまだ300m以上もある。こんな進み方をしていたら、山頂に着く前に真っ暗になってしまう。そこであきらめていったん中居林道まで降りて、少し進み別の古い参道から登る道を目指した(i)。ところがこの廃道もまたわけのわからない分岐がいくつもあり、それらはいずれも倒木などに行く手を阻まれ(j)、そこを越えて進むとやがて道は消えた(k)。鳴山林道からの廃道歩きと同じ目に遭った。 こんなことを何時間も繰り返しているうちに、もはや正規のルートから山頂を目指す気力はすっかり失せてしまった。素直に正規の道をたどっていれば8〜9Kmほど歩くと縦走ルートを経て車まで戻れたはずなのだが、GPSの記録からは20Km以上も歩き回っていた。車に戻ると、朝直前に駐まっていた白色の車の姿はなかった(l)。とっくに登山を終えて帰ったのだろう。 |
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昨日ばかりは、久しぶりにザイルとナタと鋸を携行していれば、と思った。午後日光だいや川公園を散策すると金襴や銀蘭が咲き誇っていた。平地の散策はなんと楽なことか。 | |||||||||||||
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