2021年3月27日()  天善教奥の院登山口(廃道)から笹目倉山
 昨日天善教側から笹目倉山(b)に登った(a)。山頂には天善教の奥の院がある。かつては天善教総本部から奥の院への参道があった。しかし長いこと誰も登らず、整備も行われず放置されたため今や廃道となっている。既に国土地理院の2万5千分の1地図にも参道は表示されていない。地図には清流園からの道が載っているがこれも廃道になって久しい(雑記2021.2.22)。したがって今は南側からの登山道は全くない。
 昨年12月(同2020.12.28)と今年の2月と最近2回ほど南側の登山道から登るべく試みたが、いずれも途中で道跡を見失って失敗している。そこで昨日は何が何でも奥の院への参道を見つけてそこを登るつもりで探索した。
 朝の散歩で城山から笹目倉山を確認したあと、am9:55に自宅を出発し笹目倉山を仰ぎ(b)、am10:15にリーバス天善教バス停の空き地に車を駐めた(c)。県道を徒歩で先に進み参道入口らしき踏み跡を見つけた。案内標識は腐って失われている(d)。
 沢沿いを進むと早速道を失った。戻って探索するとかすかに「登山口」と読める標識跡を見つけた(e)。この先猛烈な急斜面を進むと祠が現れた(f)。先に進むと古い鎖の張られた急斜面が現れた(g)。斜度は60度ほどあるが、参道跡に間違いなさそうだ。このあと何度も道を失っては再探索しつつ檜と杉の急斜面を尾根沿いに登った(h)。やがて「光四合目」という標識が現れ(i)、傾斜が緩くなった。体長30cmもあろうかという巨大なガマが道の真ん中に陣取っていた。直ぐにまた急斜面となり祠をすぎると(k)、直ぐに山頂の奥の院が見えてきた(l)。山頂標識もここにある(m)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 非常に急で杉や檜の落葉に厚く覆われた斜面を散々登ってきたが、ザイルかロープがなければとても下れそうにない。道は不明瞭だし際どい岩場も何ヶ所かある。あいにくこの日はデータロガーと40mザイルを車に置き忘れてしまった。
 そこで下山路は小来川口へ下る一般ルートを選んだ。一般ルートといえどこの道もとても急だ。途中風雨雷山を経て(n, o)、やがて登山口に降りた(p)。県道を6〜7Km程歩いて車に戻らねばならないと歩いていると、リーバスのバス停があった(q)。ふと見れば1日3本しかないバスが直にやってくることが分かった。ホッとした。リーバスに乗って(r)天善教バス停で下車して、自車に乗り換えて帰宅した。
 朝am10:25頃歩きはじめ、am11:55頃山頂、pm0:20頃風雨雷山、pm0:45頃に小来川口登山口と過ぎて、pm1:00頃リーバス上原バス停に到着。pm1:01のバスに乗ってpm1:15天善教で下車した。pm1:25に帰宅。非常に風の強い一日だった。車にデーターロガーやザイルを置き忘れたりというドジを重ねたが、最後に幸運に恵まれた。
 ※ このコースは下野新聞社『栃木百名山ガイドブック 改定新版』では「一般向き」として紹介されているが、かなり山なれた中級者向きで、高度なルートファインディング能力が必須。ここを下るならザイルも持って上がるべきコースだ。


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