先日(10/28)鶏頂山からの帰路、昼頃に龍王峡駅前の駐車場に車を駐めた(a)。南側の広い龍王峡駐車場は満車だった。渓谷の紅葉シーズンが始まった。
渓谷全体はここ一週間ほどの間に急に色づき始めた(b〜f)。多くの観光客はにじみ橋までは降りても、見どころの多いその先から対岸を歩いてむささび橋までを歩くことなく車に戻っていた。この日遊歩道ではごくわずかの人にしかあわなかった。
キノコの姿はコウボウフデとクチベニタケくらいしか見られなかった。コウボウフデは相変わらず大部分が踏みつぶされることなく無事だった(g, h)。周辺に誰もいないのを確かめてから、8mm20mのザイルを使って60度ほどの斜面を懸垂下降の姿勢で滝の落ち口まで降りた(i)。細い8mmでの懸垂は肩と尻への食い込みがかなり痛い。
左手でザイルを固定し、右手でカメラを慎重に構えた。近寄りがたい断崖の急斜面の周辺には多くのコウボウフデの姿があった(j〜l)。見える範囲だけで少なくとも100本以上数えた(雑記2021.10.1)。分布はかなり広がっているようだ。しかしこんな危険行為はこれが最後と肝に銘じた。観光客がいなかったのでホッとした。
|