2024年4月20日()  嵐の中のイワウチワ:芝草山
 昨日芝草山に登った(a, b)。歩いている間じゅう強い風が吹き荒れた。体ごと飛ばされそうな突風が頻繁に襲いかかり、樹にしがみついて通り過ぎるのを待った。それでも数回押し倒され、何度か危うく谷に突き落とされそうになった。

 中三依温泉駅のホームに上って芝草山を眺めた(c)。猛烈な北東の風のなかam7:45頃登山口近くの駐車場に車を駐めた(d)。靴を履き替えて準備をしたものの、あまりにも風が強いので登るべきか中止すべきか、15分ほど躊躇していた。
 カーラジオによれば終日冬型の気圧配置で強い北東の風が吹くという。駐車場に来るまでも突風でしばしば車が揺れた。この山を選んだのはイワウチワに出会うためだった。チャンスはあまりないので、登ることにしてam8:00頃に歩き始めた(e, f)
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 鉄塔管理道から離れ、痩せ尾根を登る。凄まじい突風の中では歩けなかった。突風と突風の合間にだけ歩くことができた。このため大岩まで思いがけないほど時間がかかった。大岩の上に立つにはロープを張られた60度ほどの斜面を登る(g〜j)。
 この斜面の岸壁にイワウチワの群落がいくつもあった。ロープと樹木にしがみつきながら撮影した。四六時中強風が吹いているので花は終始揺れっぱなしだ。30枚ほど撮った画像の2/3は被写体ブレでまともに写っていなかった(k〜n)。
 大岩の上からは遠く高原山(o)、足元に中三依温泉駅を見ることができた(p)。このさきも、次々に襲いかかる突風の合間に山頂を目指した。山頂までは猛烈な急斜面を登る。ここでも突風に何度か押し倒され、落葉の上を流された。
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 山頂についたときはとりあえずホッとした(q)。頂からは樹木に阻まれて展望は得られない。下山にあたっては突風に押し倒されないように、40mザイルを樹にかけて、慎重に下った。それでも数回振り子状になった。車に戻ったときは、心底ほっとした。
 山では気温はずっと7〜11℃で、これに猛烈な北東風が吹き続けていたので、とにかくとても寒かった。歩いている間はずっと曇り空で、時折霧雨が降ってきた。
 
(s)
(s)
(t)
(t)
(u)
(u)
(v)
(v)
(w)
(w)
(x)
(x)
 帰路湯西川道の駅に併設されている市営温泉でたっぷり温まり(s〜u)、車中で昼食をとった(v)。川治温泉まで来ると青空が広がっていた。風も山の中とはかなり違っていた。肉屋さかぶん(w)でコロッケを買って、車中で食べた(x)。

 常識的には、こんな嵐のような突風が吹き続けるような日に、岩場や急斜面の続く山になど登るべきではない。事故でも起こせば年寄りの無謀登山と避難されることだろう。2018年、妻を失ってから再開した山登りだが、今回が最もしんどかった。しかし、大岩周辺ばかりではなく、急斜面の岩場でたっぷりとイワウチワを鑑賞できた。



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