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2017年4月4日(火) 久しぶりに硬質菌で遊んだ
 栃木市大柿のかたくりの里で、何かキノコがでているんじゃないかなぁと、斜面をどんどん上がって山頂付近まで行ったが、どこまで行っても杉ばかり。これじゃあキノコなんて出ていやしない。ふと足元の杉伐採木を見ると何やら硬質菌がでていた(a, b)。
 むしり取って裏面を見るとヒダになっている(c)。カサ表面にはなんとなく環紋があり、ルーペで拡大してみると何やら繊維状の毛が圧着している(d)。さらに拡大すると環紋上の部分で構造が変わっている(e)。裏面のヒダはとてもしっかりしてピンセットで摘んでも簡単には千切れない(f)。これもルーペで拡大してみると、縁はもちろんヒダの側面もやたらに毛羽だって見える(g)。
 特に意味もなくなんとなくヒダに平行な面(h)と、ヒダに直角な面(i)でキノコの断面を切ってみた。カサ肉の部分もヒダの部分も同じような菌糸からできている。
 ヒダの微小片を切り出して、KOHに浸してほぐしてから、カバーグラスをかけて、その上から消しゴムでゴシゴシやって菌糸をほぐしてみた。途中でフロキシンを加えた。その状態で倍率を上げて撮影したのが三枚の画像(j〜l)だ。これを見ると三菌糸型で、原菌糸にはクランプがある。ヒダにはシスチジアがあり、薄膜でフロキシンによく染まる(l)。ヒダの断面を薄切りにしようと何度か試みたが、菌糸が硬くて簡単には剃刀で切れずうまくいかなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 久しぶりにキカイガラタケで遊んでしまったが、今の時期硬質菌もミイラばかりだった。