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2017年6月11日(日) 無駄な検鏡写真:こんな画像はいらないよ
 近くのシイタケほだ場でマルミノチャヒラタケが多数出ていたので(a〜c)、持ち帰っていたがしばらく冷蔵庫に放置しておいたら、大部分がグジャグジャに崩れて溶け、ヒダの多くが虫に食われていたが、一枚だけなんとか形を保っていた(d)。これは一見採取時と変わらないが、ヒダに軽く触れるとたちまち崩れてしまう。こうなるとそのままではもはや切片切り出しはできない。かといって半乾燥にしてから切り出すのは面倒なのでやめた。
 ヒダの写真撮影(e, f)と胞子紋取りはきのこを持ち帰った直後にやっておいた。たっぷり落ちた胞子紋を油浸100倍レンズで覗いた。最初に胞子表面に合焦し(g)、じわじわと微動ノブを回して合焦位置を下げていった(h, i)。ついで、何とかヒダを一枚引きはがしてスライドグラスに載せて縁をみた(j)。倍率を上げると縁シスチジアらしきものがみえる(k)。そこで、ヒダの縁を一つまみ、フロキシンとKOHで封入して、カバーグラスの上から消しゴムで軽く押しつぶした。そして視野の中から縁シスチジアを見つけて撮影した(l)。

 同定が目的ならばこられの画像は無駄だらけだ。(d)と(f)は何を言いたいのか全くわからないから不要。胞子の写真では三枚目(i)がすべてを語っているから、(g)と(h)はいらない。また縁シスチジアがらみの写真では(j)と(k)は無駄で不要。(l)だけあればよい。
 もっともこのページ「駄言駄菌」は不要不急、無用無駄の戯言以外の何物でもないから、何を撮影しようと何を書こうとあまり関係ないが・・・
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)