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2017年9月20日(水) 柄はワタカラカサタケに似ているけれど・・・
 昨日東照宮裏の杉並木でミヤマトンビマイのすぐ近くにLepiota(キツネノカラカサ属)のきのこがでていた(a, b)。柄が繊維状〜綿屑状で(g)、そこだけみているとまるでワタカラカサタケの近縁種のようにもみえる。でもカサ表面(c)やヒダ(d)の感触がちょっと違う。ヒダは上生〜湾生で(e)、高倍率ルーペで見ても縁シスチジアはなさそうにみえる(f)。
 胞子は意外と小さな楕円形で(h)、偽アミロイド(i)。ワタカラカサタケの胞子も偽アミロイドだが、このきのこの胞子とは比較にならないほど大きくて細長い紡錘形だ。念のためにヒダ切片を切り出して(j)、先端や側面をみたが、シスチジアらしきものは見つけられなかった(k)。ヒダの縁をつまみ出してフロキシンで染めてKOHで封入して押しつぶしてみると、担子器よりわずかに大きめのシスチジアともみられる細胞がみられる。菌糸にはクランプがある。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 本当はこんな中途半端な観察結果は載せる価値が全くない。持ち帰ったきのこは、必ず検鏡と呈色反応などをするがふだん撮影はしない。今回はたまたま検鏡画面などを撮影してしまったので、その画像を捨てるのもしのびない。そこで、駄言駄菌に掲載することにした。
 カサ表皮と胞子サイズはクロワタカラカサタケ節のきのこに符合するけれど、クランプがあるからこれも違う。保育社図鑑にある (日本産既知種) の節には該当するものがないようだ。