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2018年4月23日(月) サクラタケ節のきのことしておこう
 午前中に歩いた尚仁沢遊歩道にはカサと柄をもった柔らかなきのこはほとんどなかった。すっかり腐朽しきった材にはわずかに湿り気があり、そこにクヌギタケ属らしききのこが着いていた(a)。ちょっと見るとサクラタケを灰白色にしたような印象を受けた。ヒダのつき方を見ると直生で、平滑な柄はピンク色がかっていた(b)。
 胞子紋はすぐに沢山落ちた。メルツァー試薬で封入するとアミロイド反応を示した(c)。ヒダにメルツァー試薬をかけると、試薬の色に染まったが、ヒダの一部がかすかに淡紫色を帯びたものが何枚かあった(d)。そこでヒダの断面を切り出してメルツァー試薬で封入すると、ヒダ実質部がわずかに青味がかっている(e)。ヒダ先端を見ても縁シスチジアらしきものは見えない。
 シスチジアの有無を確認しようとヒダを寝かせて縁をみたが、ヒダの厚みでほとんど不明。そこで、それをフロキシンで染めてKOHで封入して押しつぶしてみた。やはりシスチジアらしき構造がみあたらない。まぁいいか。担子器の基部でも覗いてみよう(f)。ベーサルクランプはなさそうだ。カサ表皮にも特徴的な構造物はない。
 多分クヌギタケ属サクラタケ節のきのこだろう。種名が何かといったことにはほとんど興味がないので、これ以上の探索はやめにして、庭の古い落枝の周囲に処分した。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)