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[標本番号:No.78   採集日:2007/01/19   採集地:東京都、渋谷区]
[和名:ヤマトヨウジョウゴケ   学名:Cololejeunea japonica]
 
2007年1月19日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 東京の明治神宮の芝の中にそそり立つケヤキの樹幹下部が緑色をおびていた(a)。近づいてみると浅草のりをベッタリと貼り付けた様な印象のコケがついていた。右半分に霧吹きを一吹きしてみると色が濃くなった(b)。どうやら苔類らしい。乾燥状態(c)、霧を吹きかけた状態(d)を近くで撮影してみた。そのままルーペで見ながら撮影してみた(e)。
 茎は樹幹を横にはっている。茎の長さ1.5〜3mmで、不規則に枝分かれをして、倒瓦状に葉をつける。葉は少し重なり合い、卵形で全縁(h)。腹片は平らで舌状になり先が二裂したものが多いが、単なる棒状〜わずかに袋状など、変化に富んでいる(f, g)。
 腹葉はなく、葉の腹側には無性芽が無数についている(h, i)。無性芽は円盤状で複数の細胞からなっている。葉身細胞は多角形でトリゴンはほとんどみられない(j)。油体が10〜20個ほど各細胞にみられる。
 クサリゴケ科のヤマトヨウジョウゴケ Cololejeunea japonica だろう。この苔は以前も所沢の航空公園の樹幹に着いたものを観察している(覚書2006.10.28)。和名に「葉上苔」と着いているので、一度は葉の上に着いた状態のものを見たいと思うが、これまでのところ、樹幹に着いたものにしか出会っていない。