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[標本番号:No.0865   採集日:2010/04/11   採集地:神奈川県、清川村]
[和名:オオギボウシゴケモドキ   学名:Anomodon giraldii]
 
2010年4月22日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
(f)
(g)
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(h)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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(m)
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(n)
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(o)
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(p)
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(q)
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(r)
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(a) 植物体、(b) 標本:乾燥時、(c) 標本:湿時、(d) 乾燥時、(e) 湿時、(f, g) 枝葉、(h) 葉身細胞、(i) 背面上部の中肋、(j) 腹面上部の中肋、(k) 葉の横断面、(l) 枝の横断面、(m〜r) 苞葉・造卵器・雌器・側糸など

 神奈川県東丹沢の本谷川林道で、岸壁にキヌイトゴケ属 Anomodon の蘚類が群生していた(alt 450m)。朔をつけた個体がないかと周辺を探したが、見つからなかった。オオギボウシゴケモドキ A. giraldii だろうとは思ったが、あまり樹状とはならず、葉の形もこれまで見知っているものとはちょっと異なるように感じたので採取した。結果としては、オオギボウシゴケモドキのようだ。標本箱にしまう前に、途中で撮影した画像だけをアップしておくことにした。

 文字による記述は省略したが、各々の形質状態は、過去に観察した標本とほぼ同様の結果を得た(標本No.839, No.584, No.347, No.297)。保育社図鑑には「雌雄異株で朔はまれ」とある。