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[標本番号:No.0946   採集日:2010/05/22   採集地:東京都、奥多摩町]
[和名:セイナンヒラゴケ   学名:Neckeropsis calcicola]
 
2010年5月25日(火)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
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(l)
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(n)
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(p)
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(q)
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(r)
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(a, b, c, de, e) 植物体、(f) 標本、(g, h, i) 枝についた葉、(j, k) 葉、(l) 葉の基部の反曲、(m) 葉先端、(n) 葉上半の葉身細胞、(o) 葉中央下部の葉身細胞、(p) 葉基部の葉身細胞、(q) 葉の縦断面、(r) 枝の横断面

 先週の土曜日(5/22)に東京奥多摩の石灰岩の渓谷に遊んだ。4月末に岡山県でセイナンヒラゴケ(標本No.880)に出会ったので、関東地方でも是非とも出会ってみたいと思っていた。平凡社の図鑑の写真(PL.84)には「奥多摩」と表示されていることには気づいていた。そこで、石灰岩生のキノコ探索を兼ねて、セイナンヒラゴケの群生していそうな地域に出向いてみた。
 200mほどの高さにそそり立つ石灰岩峰の基部、半日陰の岸壁に予想通りにセイナンヒラゴケが大きな群落を作っていた。このコケは、肉眼だけで楽に同定できる特徴的な蘚類だと思う。この岸壁には他にも石灰岩固有のコケが何種類もついていた。
 セイナンヒラゴケについてはつい最近、観察結果を詳細に記したばかりなので、ここでは奥多摩産のものの画像だけを列挙することにした。平凡社図鑑には「ふつう葉縁基部の片側が内曲する」と記されるが、葉縁基部の両側が内曲する葉の方が多かった。両側が内曲してはいても、そのうちの片側が大きく、もう一方の内曲は狭い(k, l, p)。あちこちで大きな群落を見たが、どこにも朔をつけた個体は見つからなかった。