2002年12月8日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨日午前中、菌友の坂本晴雄氏と九十九里の浜辺を歩いてきた。雨と強風のため手先や足先の感覚を失いながら震えて歩いた。一宮町ではコナガエノアカカゴタケ(a〜d)をはじめ、スナヂアセタケ、スナジクズタケ、マツカサキノコモドキ、ニセマツカサシメジ、スナヤマチャワンタケ(e)などに出会った。撮影している間にもリュックやカメラがすっかり濡れてしまった。砂にまみれ雨に濡れたカメラがまた心配だ。なんといってもデジカメは雨に弱いから。
 コナガエノアカカゴタケは成菌(a, b)2個体、たまごを5個体、萎れた個体(d)を15個体ほど確認することができた。そのほかに乾燥して萎れきったたまごを2個体確認できた。残念なことに10月末に184個体を確認した場所(雑記 2002/10/24)の大半がすっかり崩壊して海中に沈んでいた。今回発生を確認した場所(c)も汀線から10メートルもない。写真(c)で後方に白く見えるのは海である。今回発生を確認した場所もいつ水没しても不思議のない場所である。
 蓮沼村では多数のスナヤマチャワンタケが発生していたが、念願のケシボウズタケ属(f)に出会うことができた。それもミイラではなく成熟したばかりの若い成菌だった。20数個体を確認できたので、それらのうちから数個体を持ち帰った。一見したところナガエノホコリタケ(ナガエのケシボウズタケ)のような概観を呈しているが、胞子の表面模様がまるで違う。微疣突起はなく、隆起した皺に覆われている。詳しく調べてみないと、どの種に落ちるか全くわからない。

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