2004年2月11日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 ひたちなか市の砂浜で小さなヒメツチグリ属を採取したのだが、紙袋に入れたままの状態でテーブルに放置したままになっていた(雑記2004.2.4)。このとき柄の長い別のタイプのヒメツチグリ属も採取したが、そちらは2月9日に検鏡などはすませた(雑記2004.2.9)。
 紙袋から出して並べてみたが、形の変化はほとんどない(a, b)。柄はほとんど無くいわゆる座生である(b)。大きさのバラツキがあまりにも大きいので、最初にいくつかの個体の胞子を比較してみた。径や表面模様はいずれもみな同じであった(c)。子実体が小さいからといって未成熟ということではなさそうだ。
 低倍率でちょっとみたところ、弾糸には分岐がほとんど無いようにみえた。しかしよく見ると枝分かれしているところもある(d)。さらにクランプあるいはクランプの痕跡も多数みられる(e)。他の形質についても調べた後、いくつかのGeastrumのモノグラフや図鑑類をあたってみたが、これもまたどの種におちるのかまったくわからなかった。

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