2004年6月2日(水)
 
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 去る5月11日に担子菌のウメウスフジフウセンタケの胞子を使って、焦点深度による見え方の違いを楽しんだが(雑記2004.5.11)、今朝は子嚢菌の胞子を使って同じことをやってみた。素材に使ったきのこは先日(5/30)川崎市生田緑地で採取されたとても小さなベニサラタケだ。
 今回も、微動ネジの操作で合焦位置をほぼ1〜1.2μmずつ下げながら、胞子表面から輪郭部周辺までを順に撮影した。胞子は見やすくするためにフロキシンで染めた。顕微鏡を覗いているときは、無意識に微動ネジを操作しながら、全体像を観察している。こうして部分撮影をしてみると、あらためて人間の目の補正機能というものは優れたものだと痛感する。
 「自分の顕微鏡は安物なので、図鑑に描かれているような胞子の姿をみることができない」といった話をよく聞く。図鑑類や論文などに描かれた図は全体像が分かるように表現されているのであり、顕微鏡の視野の中に図に描かれたような像が見られるわけではない。

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