2005年1月23日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 先日採取したヒメキクラゲはフィルムケースに入れて冷蔵庫に保管しておいたので、いまだ新鮮な生状態を保っている(a)。キクラゲの仲間は生状態から切片を切り出しすのが難しい。ふだん観察するときには、ほとんど乾燥した状態(雑記2002.12.25)やら、半乾燥状態(雑記2004.4.7)から切り出すが、今朝は全くの生状態のものからプレパラートを作成してみた。
 カバーグラスの上に1時間ほどグニャグニャのヒメキクラゲを置いておくと、無数の胞子が付着して白色の胞子紋がとれる。これを覗くとソーセージ形の胞子が見える(b)。
 表面を薄く切りだした(c)。倍率を上げると、担子器らしきものは見えるが透明ではっきりしない(d)。あらためて切片をつくり最初からフロキシンで染めた(e)。倍率を上げると担子器ははっきりする(f)。水だけのものとフロキシン染めの両者を油浸100倍で見た(g, h)。
 重なり合って担子器の形状がはっきりしないので、軽く押し潰した。すると担子器のすがたをはっきり捉えることができた(i, j)。胞子もフロキシンで染めた方が見やすい(k)。ゼラチン質に包まれた菌糸にはいたるところにクランプが見られる(l)。
 キクラゲの仲間の切片作りは、やはり乾燥〜半乾燥状態にして切り出すのが楽である。生状態からの切り出しにはピスを使ったが、ゼラチン層が邪魔をして薄切りは難しい。

 埼玉きのこ研究会のサイトが引っ越しをした。新しいURLは http://ippon.sakura.ne.jp/である。連絡をいただいたのでここに掲載しておく。「横山 元の今日もきのこ日和」もリニューアルされた。

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