2005年9月20日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 早朝、上越のブナ立ち枯れから出ていたヤニタケを検鏡した。切断すると茶褐色になる(a)。採取したきのこはまだ若いのか、子実層を切り出しても担子器や胞子は不明瞭だった(b)。この手のきのこに関しては子実層や胞子よりも、まずは菌糸型のチェックが必要とされる。
 フロキシンとKOH、消しゴムを使って、子実層近辺の組織をほぐしてみた。クランプをもちやや厚膜の原菌糸(c)と厚壁の骨格菌糸(d)が見られる。明瞭な姿の結合菌糸はない。次に傘肉の部分の組織を同じ方法でほぐしてみた。子実層近辺より太く薄膜の原菌糸、やや細めの厚壁の原菌糸が見られる(e)。わずかに厚壁の骨格菌糸も見られる。
 傘表皮のビロード状の部分は、濃茶色の原菌糸からなる細長い細胞からなっている(f)。いずれの菌糸にもクランプが明瞭に捕らえられる。KOH+フロキシン+消しゴムによる菌糸型(miticシステム)の判定については、2003年9月18日の雑記ばかりではなく、過去の雑記で何度か取り上げた(雑記2003.9.20同2003.9.19)。

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