2006年7月11日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 一昨日川崎市で行われた菌懇会例会で、苔類の間からテングノメシガイの仲間が多数でていた(a, b)。表面には多数の剛毛がみられる。切断面を実体顕微鏡でみた(c)。子実層には子嚢と剛毛をはっきり捉えることができる(d)。メルツァー液を加えると子嚢先端がアミロイド反応を示した(e, g, h)。胞子の隔壁は、3つや5つもあるが、大部分が7つである(f)。
 川崎市の例会の場では、検鏡結果からナナフシテングノメシガイ Trichoglossum walteri と採集票に書いた。しかし、顕微鏡の汚れなどのためか、側糸の構造を明瞭に確認できなかった。そこで、最終的には、Trichoglossum sp.と修正した。
 今朝あらためて、側糸を確認してみた。先端がカーブし、やや縮れたようになっているところもある(i, j)。剛毛は80〜120μmもある。やはりこれは、ナナフシテングノメシガイとしてよさそうだ。この仲間は、顕微鏡観察なしでは同定はできない(雑記2006.6.12)。

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