2006年7月25日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 自宅団地の駐車場近くでコチャダイゴケを見つけた(a)。コチャダイゴケは、チャダイゴケの仲間のうちでは変わり者である。明瞭な表隔膜はないし、ペリジオール(小粒塊)にはへその緒がなく、コップの中に雑然と配置されている(b, c)。
 多くのチャダイゴケの仲間では顕著なへその緒があり(へその緒:ツネノチャダイゴケハタケチャダイゴケ)、これでコップの内側に結びつけられている。したがって、ペリジオールの配置も整然としている(断面:ツネノチャダイゴケハタケチャダイゴケ)。
 ペリジオール(e)は小さいので切断は結構面倒だ。縦と横に切ってみた(f, g)。これを顕微鏡でみると面白い(h)。倍率を上げると何層かになっていて、最も内側に胞子が充満している(i)。コットンブルーで染めるまでもなく、厚い膜を持っている(j, k)。
 ペリジオールの外皮にはキンチャクタケに類似のイバラ状突起を持った組織が見られる(l)。こういった組織は、他のチャダイゴケの仲間ではほとんど見られない。コチャダイゴケについて、今朝はこれまでとはやや違った切り口で眺めて楽しんだ(同2002.9.9同2006.6.27など)。

日( )
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