2007年1月16日(火)
 
「キノコのフォトアルバム」のこと (1)
 
 「キノコのフォトアルバム」というコーナーを作ったのは、2001年5月31日。撮影したキノコから、和名を持ち一定の条件を満たすものだけを選んで並べた。その条件というのは、次のようなものだった。その方針にそって新たな写真を追加していくつもりだった。

 (1) 標本が残っていること:自宅あるいは標本庫に納めた標本があること
 (2) 検鏡して同定したこと:胞子、シスチジア、傘表皮などの検討をしたこと
 (3) 記録が残っていること:何らかの形で観察結果を記録してあること

 写真だけではきのこの同定は困難である。また標本のない記録は基本的には無価値である、との基本認識に立ってのことだった。2002年夏頃までは、これらの基準は比較的厳格に守られていた。同定済み標本の一部は公の標本庫などに納めていた。
 雑記2006.12.27で偉そうなことを書いたが、これは、当初の条件を満たせなくなり、つじつま合わせのため2003年頃に変更したものだ。当初の三条件が崩れはじめたのは2002年秋の頃からだ。この後、自宅標本を腐らせたり、ハードディスクのクラッシュなど不測の事態があった。中でも2004年夏の記録消失は最大の痛手だった(雑記2004.8.2等々)。
 したがって、現在の「キノコのフォトアルバム」は単なる趣味的アルバムに過ぎない。少なくとも学問的には全く価値はない。というのは、最も重要な(1)が満たされていないからだ。標本を失った記録は、あってもしょうがないので、これも破棄した。


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