2009年8月22日()
 
強靱なヒダをもつきのこ
 
 今am0:30、これから車で石川県の友人宅へ向けて出発。その後は北アルプスで山登り、あるいは森林限界から上を散策の予定。地図とGPSを頼りに行き先は成り行きと気分で決まる。帰宅は25〜26日頃になるんじゃぁないかな。しばし「今日の雑記」はお休み。

 近場の公園にイタチナミハタケらしききのこが出ていた(a, b)。ミミナミハタケ属のきのこは全体に強靱で、ヒダなどの切り出しはとても楽にできる。ヒダにメルツァー試薬をかけると、全体が紫褐色に変わった。この時点で色が変わらなければイタチナミハタケではない(雑記2004.9.26同2003.6.13)。胞子を水道水(d)、メルツァー(e)、サフラニン(f)で封入して見た。フロキシンにはほとんど染まらず、サフラニンで染色すると胞子表面の微イボがわかりにくくなった。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 このきのこは非常に強靱なので、多少荒っぽく扱っても簡単には潰れない。ヒダの切り出しはいたって楽である(g)。ヒダ実質はメルツァー液で紫色になる(h)。次いで、ヒダを一枚スライドグラスに寝かせて、表面の子実層部分をそぎ落としてメルツァー液をかけた(i)。骨格菌糸はメルツァーで紫色に染まるようだ(j)。カサ表皮の組織もとても強靱だ(k, l)。グレオシスチジアや担子器、クランプなどは撮影しなかった(同2003.10.8)。

日( )
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