2011年5月18日(水)
 
懐かしい巨大胞子
 
 先日採集したオオズキンカブリタケは老熟し崩れたものばかりだった(a)。子実層も崩れているが、何とか切ってみた(b)。メルツァー反応は陰性(c)。側糸には先端がやや膨潤したものもある(d, e)。大部分の子嚢には胞子は二つしか含まれていないが(f, g)、随所に三つの胞子をもつ子嚢もある(h, i)。胞子の観察は対物40倍レンズで十分だ(j)。油浸レンズを使う必要はない。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 10年ほど前、初めて撮影した顕微鏡写真がオオズキンカブリタケだった(雑記2001.4.30)。当時の画像は、コンデンサーを絞り過ぎたものが目立つ。この頃はオリンパス製の単眼顕微鏡を使い、撮影にはニコンのデジカメCOOLPIX950を使っていた。接眼レンズにレンズ保護用フィルターを密着し、それをビニールテープでぐるぐる巻きにして、デジタルカメラを顕微鏡に装着した。安直な簡易アダプタの総経費は1,200円ほどだった(同2002.5.23」)。

日( )
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