2011年9月6日(火)
 
三度目のハナガサタケ
 
 先日雨の富士山で端正な姿のハナガサタケに出会ったので一部を採取してきたが、状態はあまり芳しいものではない。処分する前に検鏡写真を撮ってみた。ハナガサタケのミクロの姿を撮影するのは三度目のことになる(雑記2010.10.3同2009.8.29、?同2005.8.26)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 胞子紋がなかなか落ちず、複数個体の複数個所から採取を試みてようやく採れた(c)。すでにヒダはビショビショ、ベチャベチャで切り出しに難儀した(d)。ヒダの切断面には、縁にも側にも同じような形のシスチジアが見られ(e, f)、薄膜のもの、クリソシスチジア、微粒子の充満したものと3パターンある。ヒダを一枚スライドグラスに寝かせてみてもそれはわかる(g)。菌糸にはクランプがある(k)。カサ表皮の構造は明瞭に捉えることができなかった(l)。

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