2012年7月6日(金)
 
空しく残酷な国道:きのこも無い
 
 福島県立図書館は福島市にある。普段はもっぱらいわき市立図書館を利用しているが、昨日は県立図書館まで行って資料等を借りてきた。図書館は美術館と両翼をなして並び、その周辺には広大な庭園が広がっている。昨日は庭園にも裏の信夫山にもきのこの姿はほとんど無く、カメラも採集道具も全く出番はなかった。
 帰路は国道114号線を経て川俣町の山木屋地区を通り、国道339号線を南下するコースを選んだ。両国道とも原発事故以来、放射線高線量路線として全国的に有名になってしまった。川俣町山木屋から浪江町上津島、葛尾村のあたりを通過していると、車内でも線量計が四六時中けたたましい警報音を出しっぱなしだった(雑記2012.6.13)。
 幅が狭く屈曲の多い酷道399号線の道路脇にはコナラ林のとても良い環境が広がっているが、昨日もなぜかきのこの姿はほとんど見られなかった。このあたり車の通行量は非常に少なく、川内村までに出会った対向車は数台だった。途中ずっと続く周囲の景観は、かつての田園風景とはまるで異なり、およそ心和むものとは縁遠いものとなってしまった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)

日( )
HOME