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[標本番号:No.172 採集日:2007/04/05 採集地:埼玉県、飯能市] [和名:キヨスミイトゴケ 学名:Barbella flagellifera] | |||||||||||||||||||
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埼玉県の正丸峠というと、ハイカーには人気のある場所だ。国道は正丸トンネルでその下を通り、旧道が峠近くを通っている。先日、旧道を通って峠近くを走っていると、沢スジの樹木から厚く長いコケのカーテンがいくつも垂れ下がっていた。 車を停めて沢に降りてみると、キヨスミイトゴケらしきコケが一面にみごとな緑のカーテンを作っていた(a, b)。垂れ下がった部分の長さは80〜120cmほどあり、自重のせいか多量のコケの束が千切れて沢に落ちていた。あまりにみごとなので一部を持ち帰った。 あまりに長く伸びて密集しているので(c)、キヨスミイトゴケ以外の可能性もありうると思い、茎葉と枝葉の形、葉の先の芒の部分、葉身細胞のサイズ、乳頭の位置と数、葉の翼部の細胞などをチェックした。キヨスミイトゴケ Barbella flagellifera に間違いなさそうだ。
キヨスミイトゴケは昨年12月、今年の2月に観察しているので、今日は観察結果の数値や詳細などにはあまり触れずに、写真を主体に取りあげることにした(覚書2006.12.27、同2007.2.24)。 |
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