HOME | 観察覚書:INDEX | back |
[標本番号:No.435 採集日:2008/05/04 採集地:福島県、下郷町] [和名:アオハイゴケ 学名:Rhynchostegium riparioides] | |||||||||||||
|
|||||||||||||
5月4日に福島県の山中で、川の水流の転石についたコケを採集した(a, b)。現地でルーペでみて、多分アオハイゴケ Rhynchostegium riparioides だろうとは思ったが、念のために持ち帰っていた。今日ようやくこの蘚類を観察する時間がとれた。 今日は詳細な記述はせずに、観察結果の一部だけを記し、主に写真に語らせることにした。乾湿で植物体の印象はあまり変わらないが、なんとなく葉が縮れているようにも見える(c, d)。枝葉は湿っているときは広卵形だが(e)、乾燥すると軽く縮れる(f)。 葉の周囲には微細な歯があるが、葉頂付近は全縁、中肋は葉長の2/3〜4/5まで達する(e)。葉身細胞は葉身の大部分では線形だが(h)、葉頂付近では楕円形〜菱形(g)、翼部では方形の細胞が目立つ(i)。葉の基部付近と、葉頂下付近で横断面を切り出してみた(j, k)。茎の横断面には中心束がある(l)。 観察結果から、アオハイゴケ Rhynchostegium riparioides に間違いなさそうだ。以前の観察結果とほぼ同じ結果ゆえ詳述は避けた(No.438、No.165)。 |
|||||||||||||