[標本番号:No.645 採集日:2009/05/17 採集地:東京都、檜原村] [和名:ヒジキゴケ 学名:Hedwigia ciliata]
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2009年5月23日(土) |
(a) |
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(e) |
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(h) |
(i) |
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(a, b) 植物体、(c) 乾燥時、(d) 湿時、(e) 乾燥時と湿時、(f) 葉、(g) 葉、(h) 葉の基部、(i) 葉の先端、(j) 葉身細胞:葉の上部、(k) 同前:葉の中央部、(l) 同前:葉基部中央 |
5月17日に、岡モス東京(岡山コケの会東京支部)の観察会に参加した。そのおりに久しぶりにヒジキゴケに出会った。標高480m、岩の上についていた(a, b)。ヒジキゴケはその特異な姿から、フィールドで比較的楽に同定できる蘚類のようだ。観察結果は、今年1月に秩父で採集した群の観察結果(標本No.574)とほとんど同じなので、詳細な記述はやめて、画像を主体に列挙することにした。画像だけでどこまで表現されているかわからないが、今回は詳細な記述はやめにした。この蘚類は、顕微鏡で観察すると楽しいコケのひとつだといえる。
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(m) |
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(p) |
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(r) |
(s) |
(t) |
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(m) 葉身細胞:葉基部、(n) 葉の乳頭、(o) 葉の横断面、(p) 葉横断面の乳頭、(q) 茎の横断面、(r) 雌苞葉に包まれた造卵器官、(s) 雌苞葉、(t) 雌苞葉、(u) 雌苞葉の先端、(v) 雌苞葉の乳頭、(w) 雌苞葉の葉身細胞、(x) 雌苞葉の基部 |
採集した標本中には朔をつけた個体はひとつもなかった。ただ、雌苞葉に包まれた造卵器がついていたので、雌苞葉を再確認することができた。葉上部の肩から糸状の組織が長く伸びるのが特徴的だ。雌苞葉に限らず、葉の葉身細胞表面の乳頭の姿が興味深い。今度ヒジキゴケを取り上げるのは、成熟した朔をつけた個体を採集したときになりそうだ。
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