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昨日 [岡山コケの会 関東] による「春の都内コケ観察撮影会」に参加した。15〜16名ほどが集まり楽しい一日だった。そこで、コホウオウゴケかもしれないというコケが大小いくつも見られたので(a)、それらのうちから小さな個体を3〜4本ほど持ち帰って調べてみた。昨年来コホウオウゴケではあるまいかと思って持ち帰ったコケのすべてがキャラボクゴケだったので、期待してのことだった(覚書2007.4.9、同2.25、同1.21、同2006.11.17)。 |
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持ち帰った個体は2ヵ所のもので、いずれも泥にまみれていて、いくら洗い流しても泥はきれいには取り除けなかった。やむを得ず、その中でも比較的汚れの少ない部分を選んで観察した。現地では、キャラボクゴケではなくコホウオウゴケだろう、ということだった。 ルーペでみたところは確かにコホウオウゴケないしキャラボクゴケであることを物語っていた(b)。中肋がわずかに葉先から突出しているが(c)、腹翼の細胞の乳頭の様子は、ルーペではもちろん、顕微鏡でもよく分からない(d)。腹翼の表面の様子を観察するのであれば、一番確かなのは、葉の横断面を切り出して観察すればよいわけだ。切ってみた、何枚も・・・。 結論としては、腹翼表面には大きめのパピラがひとつあるだけであった(e, f)。20枚ほども横断面切片をつくってしまった。3〜4個のパピラを持つとされるコホウオウゴケではなかった。コホウオウゴケに出会えるのはまだしばらくお預けみたいだ。 |
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