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見沼地区にはまだ雪が残っていた。その雪の間からアラゲキクラゲ(a)、エノキタケ(b)などが出ている。写真のエノキタケは立ち枯れの樹木の根本付近から出ており、採取時には凍ってガチンガチンの状態だった。家に持ち帰る頃にはエノキタケも解凍されていたので、朝食前にミクロの姿を覗いた。 胞子(c)は何度試みてもどうにもうまく撮影できない。今回もかなりひどい状態の映像しか得られなかった。ヒダ切片を見ると比較的低倍率でも縁シスチジア、側シスチジアが明瞭に捉えられる。両者はほとんど同じような形をしているので、ここでは側シスチジア(d)だけを取り上げた。担子器(e)は胞子以上に不鮮明な画像しか得られなかった。菌糸はクランプ(f)を持っているが、これは低倍率でも見えやすい。 このコーナーの写真はなるべくオリンパス単眼顕微鏡を使い、油浸100倍対物レンズで撮影している。デジカメを接眼レンズに密着させるにはおもにVixenやらKenKoのアダプタを使っている(雑記 2002/8/10、同 2002/8/19)。この程度の機材なら誰にでも入手可能だろう。今日の担子器(c)は眼で直接見る分にはずっと鮮明に見えるのに、撮影する段になるとコンデンサをかなり絞らないとうまく写ってくれなかった。その代償として汚らしい画像しか得られない。しかし、もう少し薄い切片が切り出せれば、はるかに鮮明な映像を捉えることができるはずだろう。 |
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