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先日さいたま市で顔を出しはじめたトガリアミガサタケ(雑記 2003/3/5)は、その後の低温やら犬の散歩などによる攪乱のためか、成長具合は芳しくない。3月5日以来連日の低温で、幼菌が霜柱に押し上げられて倒れているものがいくつもあった。その結果、地下の菌糸と子実体が切り離されてしまったように見える。成長が止まってしまったのはそのせいだろうか。7日に大学構内に出てきたもの(雑記 2003/3/7)も同様である。 少しだけ大きくなったもの(a)を無駄を承知で顕微鏡で覗いてみた。予測通りに子嚢盤はほとんど未成熟(b)であり、胞子は全くできていない。側糸になると思われる部分も未分化の状態である。気温上昇後に子実体原基を作るものが今後成長を始めることになるのだろうか。いずれにせよ成菌のトガリアミガサタケを見られるのは今月末あたりからだろう。 |
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