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栃木県の塩原温泉まで行ったので、少し足を伸ばして山の中を歩いてきた。標高850〜1000mあたりの地点では、まだ残雪がかなり残っていて、あたりはまだ冬景色だった。昨年の今頃にはすっかり大きくなっていたオオズキンカブリタケはまだ小さなものばかりだった。少し成長しているものもあったが(a)、大部分がまだ幼菌で(b)、特に奇形のものがやたらに目立った(c, d)。数ヶ所で計20数個体にであったが、成菌には全く出会えなかった。連休後半の頃になれば成長した姿を見られそうだ。4個体ほどをもちかえったがいずれも幼菌だった。顕微鏡で覗いても(e, f)、まだ十分に子嚢やら胞子は成長していない。子嚢のなかにひとつしか胞子のないものやら、子嚢自体がまだほとんどできていないものばかりだった。完全な形の側糸は全く見られなかった。 | |||||||