2003年6月19日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 早朝、三芳町の保護林を回ってきた。まだ夏のきのこはほとんど出ていない。であったものはベニヒダタケ(a)、ミドリスギタケ(b)、ツエタケ(c)、ドクベニタケ、ニオイコベニタケ、ヒビワレシロハツ、クサイロハツ、カレバハツ、チギレハツタケなどのベニタケ属、そしてイタチタケ、ムジナタケ、アセタケ属ばかりであった。お目当てのきのこは一切出ていなかったので早々に帰宅した。
 
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 昨日のニセアセタケ?に引き続いて、東松山で採取したとても大きなアセタケ(a, b)について記しておこう。傘径7〜8cm、柄の長さ10cm以上、太く中実で全体にとてもしっかりしている。柄は真っ白である。採取してみるとドッシリと存在感がある。実は一昨年6月19日にもほぼ同じ所で同一種が群生している姿をみている(c)。このときのメモ(雑記 2001.6.20)によればカブラアセタケによく似ているとある。その前にも見ているので、今回で三度目である。
 胞子紋(d)は黄褐色、胞子(e)はこぶに被われている。胞子は昨日のニセアセタケ?とよく似た形をしているがやや小ぶりである。昨日のアセタケ同様にヒダ切片(f)、少し倍率アップ(g, h)、油浸100倍レンズによる担子器(i)、側シスチジア(j)を取り上げた。Stangl と Kobayashi で調べたが、ぴったりと落ちる種はない。どの種に近いのかもいまひとつはっきりしない。印象としては一昨年同様、柄の白いカブラアセタケに類似の特徴がいくつもある。

 「キノコのフォトアルバム」に最近カヤネダケを加えたが、これにあらためて駄文を添えた。

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