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九十九里の浜には一見とても紛らわしいきのこもでていた。ケシボウズのミイラをみつけたと思ってよく見るとなんとなく変だ(a)。息を吹きかけると簡単にコロコロと転がってしまう。裏面をみると柄の痕跡は全くないか、あるいはほとんど無い。対物40倍で見ると短く断裂した弾糸が多数見える(b)。拳状節はない。胞子もなんとなく様子が違う。対物100倍油浸レンズにしてみると、胞子の表面には微細なイボがみえる(c)。これはドングリタケのようだ。これまでも何度もケシボウズの仲間と間違えてきた(雑記2003.2.10など)。 浜辺も防風林内もとても乾燥していてきのこはほとんど見られない。そんな中で唯一大きくて白いきのこ(d〜f)が遠くからも目だった。ハラタケ科のきのこのようだ。他にはベニタケ科、ニセショウロ科、アセタケ類、チャダイゴケの仲間くらいしかみられなかった。 |
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