[その2] |
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昨日千葉県房総半島の九十九里浜北半分を歩いてきた。ちょうど蓮沼村から飯岡町までの砂浜を6〜7ヶ所ていねいに歩いた。そのうち4ヶ所でケシボウズタケの仲間に出会った。 九十九里浜には胞子に肋状のウネを持ったTulostoma striatumが圧倒的に多い(a〜c)。仮称でウネミケシボウズタケと呼んでいるが、このケシボウズは全体に白っぽく小ぶりである。10月20日の雑記で電顕写真を取り上げたが、外房で最も多いのがこのケシボウズである。 次によく見られたのナガエノホコリタケの仲間だった(d〜f)。今はとりあえずナガエノホコリタケとしているが、正確を期すならばこれもSEM(走査電子顕微鏡)で胞子表面の様子を観察しないと断定は難しい。胞子をよく見ると脈状につながった疣が見られる。 防風林の外しか歩いていないのではっきりしたことはわからないが、浜に出るまでの道の脇では、クロハツ、アセタケ類、ホコリタケ類、ベニタケ類、チチタケ類が多数でていた。また、汀線近くの不毛の砂浜にはナヨタケ属のキノコが多数見られた。 |
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