2004年3月26日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 タマキクラゲ(a, b)、ヒメキクラゲなどキクラゲ類が最盛期である。この仲間を顕微鏡で見るときにはちょっとしたコツがある。半乾燥状態にすると、楽に薄切り切片を作ることができる。カラカラに乾燥させてしまうと非常に堅くなって、薄切りは難しくなってしまう。昨年4月8日の雑記で取り上げたものは、半乾燥から切り出したものだ。子実層や担子器がきれいに見える。
 今朝は、あえて生のグチャグチャのゼラチン質から切り出した(f)。ルーペの下で慎重に切り出したのだが、かなり厚ぼったい。ゼラチン質が薄切りの邪魔をする。子実層面(g)を中心に少しづつ倍率を上げ(h)、担子器(i, j)を見たが、やはり明瞭に捉えるのは難しかった。
 キクラゲ類の切片を切り出すとわかるのだが、面白いことに胞子はほとんど見つからない。しかし、カバーグラスなどに1時間ほど放置しておくと、多数の胞子が落ちる(c)。これは高倍率にすると、透明なのでとても見にくい(d)。フロキシンで染めると見やすくなる(e)。

日( )