2005年3月11日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 今の時期、杉林で採取したきのこにはしばしばスギやヒノキの花粉が付着している。顕微鏡を扱い慣れていないと、ときには花粉をシスチジアなどと間違えることもあるようだ(雑記2005.3.9)。今朝は、スギ花粉そのものに焦点をあててみた。
 葉の先には多数の雄花が着いていて(a)、小さな松ぼっくりのような形をしている(b)。その一つを半分に切ると花粉が詰まった袋が並んでいる(c)。ルーペで見ると丸い花粉が多数見える(d)。そのままカバーグラスに落として顕微鏡で覗いた(e)。水を加えて倍率を上げると、パピラ(papilla)と呼ばれるカギ状の乳頭突起がみえる(f)。
 油浸100倍にして表面に近い面(g)と輪郭部(h)を見た後、フロキシンを加えて突起を軽く突いてみた。たちまち表皮が剥がれて内部が飛び出した(i)。外皮に強く押し込まれて入っていたのか、皮がむけると、とても大きく広がった(j)。

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