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ウサギの糞から出るハチスタケは、大きなものでも頭部の径3mm程度にしかならない。また、海辺のものは山間部に発生するものに比して柄が極端に短い。しかし、持ち帰った糞を、2週間ほど適度の湿度を保ってやると、出てくる個体は長い柄をもったものばかりとなる。 今年は発生が遅く成長も悪かったので、手元にあるのは径1〜2mm程度の小さなものばかりだ。今朝は、最近採取した径1mm程度のものを切り出してみた(a, b)。 小さくても子実体はかなり堅いために薄切りは、思いの外むつかしい。久しぶりに実体鏡の下で、切り出した(c)。柄をピンセットで摘んでカミソリの刃を手前に引いて切り出した。実体鏡を使う場合は、カミソリよりも刃先の細いメスなどを使った方が作業が楽だ。 水でマウントして子嚢をみても先端の様子はよくわからない(d)。メルツァー液を加えるとたちまち孔口部分がリング状に青色になる(e)。倍率を上げてみるとさらにはっきりする。見る方向を変えるとこれは完全なリング状となっている(f)。写真(f)は先端のリングをバラして撮影した。 例年今頃になると、飽きずにハチスタケを覗いている(雑記2004.11.1、雑記2004.12.29)。胞子のスリットなどは今朝は撮影していない。 |
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