2006年6月21日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日は生状態のシロキクラゲから子実層を切り出して観察したが、薄切りにするのは思いの外難しい(雑記2006.6.14)。6月14日以来ずっと室内に放置して自然乾燥させた(a)。
 乾燥標本からの切り出しは非常に楽だ。ピスも不要だ。ふだん乾燥標本からの切り出しは穴あきルーペを使っている。これは小指を通して固定できるので便利だ。組織の切り出しに、実体鏡や頭から被る形式の拡大鏡を使うこともあるが、ふだんはたいてい穴あきルーペひとつですましてしまう(b)。携帯性と価格を考えるとこれは非常な優れものだ。
 あまり考えることなく2枚ほど切り出した(c)。指先につまんだ標本を、カミソリで軽く標本の表面を撫でる(b)。切片をあらためてフロキシンで染めた(d)。乾燥標本からの切り出しは比較的簡単なので、押し潰さずとも組織構造や担子器などが楽に判別できる(e, f)。
 指先に装着する拡大鏡というものもある。しかし、そういったものを購入せずとも、穴あきルーペさえあれば、乾燥標本や生標本からの切り出しは案外楽にできる。

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