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先日は生状態のシロキクラゲから子実層を切り出して観察したが、薄切りにするのは思いの外難しい(雑記2006.6.14)。6月14日以来ずっと室内に放置して自然乾燥させた(a)。 乾燥標本からの切り出しは非常に楽だ。ピスも不要だ。ふだん乾燥標本からの切り出しは穴あきルーペを使っている。これは小指を通して固定できるので便利だ。組織の切り出しに、実体鏡や頭から被る形式の拡大鏡を使うこともあるが、ふだんはたいてい穴あきルーペひとつですましてしまう(b)。携帯性と価格を考えるとこれは非常な優れものだ。 あまり考えることなく2枚ほど切り出した(c)。指先につまんだ標本を、カミソリで軽く標本の表面を撫でる(b)。切片をあらためてフロキシンで染めた(d)。乾燥標本からの切り出しは比較的簡単なので、押し潰さずとも組織構造や担子器などが楽に判別できる(e, f)。 指先に装着する拡大鏡というものもある。しかし、そういったものを購入せずとも、穴あきルーペさえあれば、乾燥標本や生標本からの切り出しは案外楽にできる。 |
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