2006年6月14日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 シロキクラゲの子実層をグニャグニャの生状態から切り出すのはやはり難しい。ピスに挟むと、壁面にへばりついて、せっかく薄切りにできてもうまくはずせない。実体鏡の下でもトコロテンの薄切りをするかのようだ。やはりキクラゲの仲間をていねいに観察しようと思ったら、いったん自然乾燥させたものから切り出すのが賢明だ(雑記2006.1.26同2006.5.10)。
 とりあえず、生状態のものをルーペを使って切りだした(a)。フロキシンを加えると子実層の部分が染まって見やすくなる(b)。倍率を上げると、担子器が明瞭に捉えられる(c, d)。そのままでは、担子器の観察ができないので、5%KOHを使って担子器をバラしてみた(e)。2室ないし4室のタマゴ型の担子器から柄をだして、その先に担子器をつける(e)。
 菌糸はどこをとらえても、明瞭なクランプがみられる(f)。押し潰して作ったプレパラートでもこれははっきりわかる(g)。ただ、菌糸が潰れて太くなっている。胞子は類球形から卵形をしている(h)。水だけでもよいが、フロキシンで染めた方が目が疲れないで楽だ(i)。胞子をよく見ると、普通に発芽するものもあれば、酵母状に分裂するものなどがあって興味深い(j)。

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