2006年7月4日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 日曜日(7/2)に滋賀県の山の中でケシボウズを探した。現地に詳しい水谷ご夫妻の案内で、仲間5名と一緒に激しい雨の中を歩いた。発生現場を直接自分の目で確認することができ、新たな標本を得ることもできた。ナガエノホコリタケ、ウロコケシボウズタケなどよく知られているケシボウズとは発生環境(a, c, d)も、胞子の形態(f)も著しく異なる(雑記2006.6.19)。
 この日出会ったものは、石灰岩を覆ったミズゴケ類から出ていた。コケ層の薄い部分から出ていたものは柄が短い(b)。岩の上側のやや厚いコケ層からでていたものは、柄の長さが8〜10cmほどあった(a)。一方では、1.5〜2.3cmのものもあり(b)、長さの幅はかなり大きい(e)。このケシボウズは、国内新産種のTulostoma fulvellumである。
 ヒルやマムシとも直接素肌で触れあって戯れることができ、印象的で思い出に残る楽しい山歩きだった。水谷さん、皆さん、ほんとうにありがとうございました。

不用意にミズゴケ類などと書いてしまったが、これは大きな誤りで、正しくはトヤマシノブゴケ Thuidium kanedae である。7月6日に千葉県立中央博物館の古木達郎上席研究員に同定していただいた。誤りを指摘してくださった皆さん、ありがとうございます(2006年7月6日補足)。

日( )
HOME