2006年7月7日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 今月4日の雑記で「石灰岩を覆ったミズゴケ類から」と書いたが、これは大きな間違いであった。何人もの方から疑念を呈されたが、正しくは、ミズゴケ科の蘚類ではなく、シノブゴケ科のトヤマシノブゴケ Thuidium kanedae である(a〜c)。千葉で古木達郎博士に同定していただいた。
 このコケは樹木にも岩石にもつき、特に石灰岩を好むわけではないらしい。持ち帰ったのは、ケシボウズが発生していた部分を中心に径10cmほどのコケの束である。仮根の部分を中心に、細かく探して見たが、ケシボウズの菌糸らしきものは見つからなかった。
 菌糸探しの過程で、コケの各部を切り出して覗いて遊んだ。茎(d)を縦横に切ってみたり(e, f)、茎の葉や、枝の葉など、非常に興味深い世界をかいま見た(i〜l)。茎の表面についている毛様も顕微鏡でみると面白い表情をみせてくれる(g, h)。コケ世界もなかなか興味深い。
 ミズゴケ類との表現に対して、誤りを指摘してくださった方々、また、快くコケの同定をしてくださった古木博士、ありがとうございました。

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