2006年12月16日()
 
プレパラート (3)
 
 ふだんスライドグラス上に作成するプレパラートはたいてい左右2ヵ所に作る(a)。2003年頃からはほぼこのパターンでやってきた。胞子の観察では、中央と左右の3ヵ所にカバーグラスを載せる。何枚ものスライドグラスを汚したくないのと、一度に多数観察できるからである。数時間後にも観察したい場合は、水ではなくグリセリンやラクトフェノールなどで封入する。
 
 
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 胞子を油浸100倍対物レンズをつかって、ドライマウント→水封→メルツァーorフロキシンで観察するばあいは、カバーグラスの両端をセロハンテープで固定してしまう(a上)。こうするとドライマウント時でも、安心してステージを動かすことができる。また、ステージ上で染色剤などを加える場合でもカバーグラスがずれにくい。だから、組織を潰すおそれも減る(雑記2005.5.23)。
 封入剤を交換したり、試料を洗浄したりする場合、スライドグラスを傾けて、一方から水や染色剤などを少量ずつ加え、反対側の濾紙で余分な液を吸い取っている(b, c)。ただし、顕微鏡のステージに載せたまま行う場合はこの限りではない。同一標本からのプレパラート作成は、一枚のスライドグラスを消毒用アルコールで拭いては使っている。

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