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都下の自然公園で、コナラの樹幹基部に塊状になって群生する黄金色のきのこに出会った。大小2塊あり、いずれも菌核のような塊の表面から多数のきのこが出ている(a〜d)。各々のきのこはまだ幼菌らしく、最も大きなもので柄の長さ4cm(g)、大部分のきのこは高さ5〜15mmほどしかない。強い薬品臭を放っていた。小さい方の塊を縦断してみた(e, f)。
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幼菌を縦に切ってみると、小さなヒダがあった(h, i)。このヒダを1枚取り外してスライドグラスに寝かせて縁をみると、多数の縁シスチジアがみられた(j)。ヒダを押しつぶしてばらしてみた。担子器などはまだ全くできていない。縁シスチジアらしきものはわかるが、頭部の丸みが皆一様に目立たない(k)。ヒダ実質・傘肉・柄はもちろん、菌核状部分にもクランプがある(l)。 何とも奇妙な姿のきのこだ。しいていえばニオイオオタマシメジを連想させるが、臭いが全く異なるうえに、幼時の姿や菌核の切断面の様子はちょっと違う(雑記2008.11.15)。本来なら、この状態からどのようなきのこに成長するのかを数日見守りたいところだが、過去の苦い経験と反省から、採取したものだ。いったいこれは何だろうか。 |
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