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日光で久しぶりに出会ったヒメスギタケを覗いて遊んだ(a〜c)。昨年も捨てられたシイタケほだ木などでさんざん探したが出会えなかった。ちょうど二年ぶりの出会いだった(雑記2007.9.29)。このきのこ、よくみるとツノシメジを小さくして柄を細く長くしたような姿をしている。しかし、まるで別属のきのこゆえ、ミクロの姿は全く異なっている。
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胞子は壁が厚くて、ちょっと見た目には発芽孔があっても不思議はない。しかし、よくみるとどこにも発芽孔は見られない(d)。ひだを一枚スライドグラスに寝かせて縁をみると束になった縁シスチジアが多数みられる(e)。ひだ横断面を見ると先端はボソボソしている(f)。フロキシンを加えるとシスチジアの束が明瞭になった(g, h)。 ヒダ実質は並行型(i)。カサ表皮は球形の細胞列が柵状に並ぶ(j)。柄の表面にはキュウリ形の細胞が柄シスチジアを構成している。ヒダ実質にもカサ肉にも柄(l)にも、クランプがみられる。 |
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