2010年5月27日(木)
 
コガネヌメリタケ
 
 奥多摩日原から稲村岩に向かう登山道は石灰岩壁に囲まれた沢歩きに始まる。途中でオオワライタケ以外にもいくつかのキノコに出会った。コガネヌメリタケは、カサが少しばかり干からびていたが、独特の色合いがとても印象的だった(a〜e)。
 ヒダを一枚寝かせてみると縁が明るい黄色の区画で彩られている(f)。倍率を上げるてみると、明るい部分の正体は縁シスチジアだった(g)。胞子はアミロイド(h, i)。ヒダの横断面を切ってみると、縁シスチジア、側シスチジアが明瞭に捉えられた(j, k)。ヒダ実質は並列形らしい。カサ表皮は菌糸が平行に走っているようだがはっきりしない。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 過去の雑記でコガネヌメリタケを検索すると2回ヒットした(雑記2009.5.7同2008.6.12)。このきのこ、ヌルヌルしてコリコリしているので、ヒダやカサの切片を作るのはちょっとやっかいだ。

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