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先日採取したオドタケは、帰宅後直ちに胞子紋をとる処置をして、2個体だけ残し他はすべて乾燥機にかけた(雑記2010.9.20)。懸念していたとおり、胞子紋は全く落ちなかった。姿形こそ大きかったが子実体はすべて未成熟。カサ表面には汚点状のシミが散在している(a)。 帰宅後直ちに縦断した子実体では、柄の内部は中空ではなく菌糸が綿状に詰まっていた(b)。ヒダの柄に対する付き方は上生〜弱い湾生といったところか(c)。ハラタケ形のきのこでは概してそうだが、乾燥標本になった株に生時の面影は全くない(d)。 |
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念のためにヒダの断面を切り出して縁をみたが、胞子は影も形もなく担子器もほとんど未成熟だった(e)。シスチジアの類はない(f)。カサ表皮には菌糸状の細胞が平行気味に匍匐している(g)。柄の表皮にも部分的に菌糸塊がある(h)。雑記2004.10.23で取り上げたオドタケはすっかり成熟していて、柄の内部は中空で、アミロイドの胞子紋もよくわかった。 | |||||||||
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