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ハナガサタケにKOHを滴下すると、カサ表皮でもヒダでも柄でも暗赤色に変色する。ミクロレベルでは赤褐色ではなく濃黄色に変わる。カサ表皮を水で封入(j)したあとKOHで置き換えると濃黄色に変わる(k)。濃縮された結果が暗赤色なのだろう。 先月19日に日光で採取したハナガサタケがまだ残っていたので、捨てる前にチラっと観察した。縦断すると黄色の肉があらわれた(a)。さすがに胞子紋は殆ど落ちなかった。わずかな胞子をみた(b)。ヒダはしっかりと横断面を切り出せた(c)。水を3%KOHで置き換えても縁シスチジアの様子はいまひとつよくわからない(e)。側シスチジアがあることはよく分かる(f)。 |
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ヒダの一部を押しつぶしてフロキシンで染めてみた。縁シスチジア(g)、側シスチジア(h)、担子器(i)はきれいな姿を捉えることができなかった。柄の表面は水で封入したが(l)、KOHを用いるとカサ表皮(k)と同じように透明黄色となる(雑記2005.8.26、同2009.8.29)。 | |||||||||||||
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