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先日日光で採取した小さな紅色のクヌギタケ属の観察を試みた(a, b)。持ち帰ったきのこはいずれもカサ径2〜4mmほどで(c, d)、胞子紋は全く落ちなかった。細い枝や針葉樹の葉などから出ていたので、湿らせて追培養もどきの操作をして冷蔵庫に保管しておいた。 今日になっても胞子はできておらず、極度に脆くなっていて、カサやヒダは軽く触れただけで簡単に崩れてしまう。かろうじて断面を切り出したが(e)、ヒダ実質が類並列型らしいこと、側シスチジアはなさそうな気配だけしか確認できず(f)、未熟胞子がわずかに見られただけだった。 |
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縁シスチジアを確認しようと実体鏡下でヒダを一枚取り外して(g)、顕微鏡で縁をみた(h)。縁シスチジアらしきものがあるので、フロキシンで染めると薄膜のシスチジアを確認できた(i)。担子器の基部にはクランプがあるのだが、うまく撮影できなかった(j)。カサの上表皮には細くて微小突起に被われた細い菌糸があるように見えるが、これもはっきりとは捉えられなかった(k, l)。ベニカノアシタケ節かコウバイタケ節の可能性があるが、胞子は不明だし、カサ表皮の明瞭な姿を確認できないのでこれ以上の探索は諦めた(雑記2007.6.25)。 ネット環境が相変わらず超不安定なため、早朝にアップを試みたがうまくいかなかった。 |
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