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フクロシトネタケの仲間を覗いて遊んだ。4月15日には子嚢と側糸が分化していなかった(a)。20日にはやや子嚢が明瞭になったが胞子はまだできていなかった(b)。28日になると胞子はできていたが楕円形で表面は平滑、要するにまだ未成熟胞子だった(c)。 28日に持ち帰った子実体を数日間放置したところ、胞子紋が落ちだし、子実層も成熟しているのを確認できた(g, h)。胞子には両端に嘴状突起があり、表面には隆起した編み目状の模様がみられる(d)。コットンブルーで封入すると、乳酸のためか嘴状突起が膨潤する(e)。KOHで封入すると、嘴状突起も表面の模様もすべて溶けて消失してしまう(f)。 子実層を水(g, h)、メルツァー試薬(i)、KOH(j)、アンモニア(k, l)で封入してみた。アルカリで封入すると、胞子の突起や表層部が膨潤し溶液中に溶け出すが、KOHとアンモニアでは様子がやや異なる。KOH溶液では、封入直後に嘴状突起は見えなくなり、表皮の膨潤した部位が半透明状に見えるが、10秒ほど経過すると、それらは一切見えなくなってしまう。 一方、アンモニアでは、嘴状突起を含めて表層部分が膨潤する(k)。やや時間が経過すると、胞子全体をゼラチン質が覆っているかのような状態となる(l)。 |
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このきのこについては、2008年6月13日の雑記でも同じようなことを述べている。 | |||||||||||||
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