2013年8月21日(水)
 
ミズゴケからでるテングノメシガイ
 
 昨年に引き続いて(雑記2012.8.22)今年もほぼ似たような時季に、湿原のミズゴケの中からテングノメシガイが多数でていた(同2013.8.15)。ミズゴケの中から出るだけあって、足(柄)の部分が長く、全長は5〜8cm程ある。宿主であるミズゴケはイボミズゴケ(Sphagnum papillosum)とオオミズゴケ(S. palustre)。このテングノメシガイを、昨年同様にやはり顕微鏡で覗いてしまった。
 何といっても側糸の先端の様子が面白い。以前から通称「たまちゃん」と読んでいるが、まさにその通りだ。水がすっかり蒸発したプレパラートの胞子は面白い姿を見せてくれる。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(a) 子実体、(b) 標本、(c) 頭部断面の縁、(d) 胞子:対物40倍、(e) 胞子:対物油浸100倍、(f) 子実層:対物10倍、(g) 子実層:対物40倍、(h) 子嚢先端:メルツァー、(i, j) 側糸の先端部

 昨日午後自宅周辺にも待望の雨が降った。東北の日本海側では激しい雷雨に見舞われた地区もあったらしい。雨量は少なかったが、今朝もまだシトシト降り続いている。

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